2012年5月6日日曜日

オランダより愛をこめて 1 はじめまして


オランダより愛をこめて①
風車の国からこんにちは㊤


福井新聞2010年9月12日掲載

日本から飛行機で地球を半周すること11時間。運河と風車、チーズとチューリップの国オランダからはじめまして! 九州ほどの面積の小さな国のくせに、住んでいるのは巨人ばかり。どこまでいっても平らで、土地の4分の1は海面下。地平線に見えるのは福井で見慣れた山や田んぼのかわりに、牛や羊が点在し草を食む牧草地が延々と…。

オランダ人の夫とめぐり会って、オランダに住むことになろうとは夢にも思わなかった子ども時代を坂井市(旧春江町)で過ごした私は、今年で在蘭10年目を迎えました。5歳年上の夫と13歳の息子、10歳の娘、そして1歳の愛犬ルナ、ペットのハムスターと一緒にオランダ南部の田舎町に暮らしています。この連載では、そんな私の目に写るオランダの暮らしを、多方面にわたって福井の皆さんにお届けしていきたいと思っています。

さて、オランダと聞いても、きっとピンとくる人は少ないのではと思いますが、実はオランダと日本には400年以上にもわたる長いお付き合いの歴史があるのです。今から410年前、1600年(慶長5年)の4月19日、オランダの商船「デ・リーフデ号」が、暴風雨に遭い豊後(現在の大分県)臼杵湾に漂着しました。船団5隻でオランダを出航し、次々と沈没する中、唯一残ったのが、このデ・リーフデ号でした。

デ・リーフデとはオランダ語で「愛」という意味。オランダからの愛が届けられたのです。何とロマンチックじゃありませんか。ちなみに、私たちの結婚記念日もたまたま4月19日なんですよ。夫の父が結婚式のスピーチで、この特別な日のことを語ってくれた時は、強い運命を感じずにはいられませんでした。その「愛」という名の船が到着してから後のオランダと日本のお付き合いについては、次の機会にお話させていただきますね。お楽しみに。

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